「何もできない自分」がどうしようもなく嫌いで、苦しんではいませんか?
他人から否定され、それに反論もできず、いつしか自分すらも自分を嫌うようになっていた、そんなあなたに「もう自分を嫌う必要はない理由」をお話しします。
きっとあなたも自分のことを嫌いになんてなりたくなかったですよね。
今日からその苦しみを終わらせていきましょう。
もう自分を嫌わなくていい理由
あなたは誇れる人生を生きている
あなたは人に認めてもらえない苦しさの中でずっと戦い続けてきた人です。
本当は誰かに頼りたかったし、認めてもらいたかったですよね。
そんな中でもたった一人で戦い続けてきたあなたの経験は並大抵のものではありません。
あなたの人生は誇るべきものであり、決して蔑むべきものではありません。
人に認められるような成果を持っていなかったとしても、あなただけはあなたが必死で戦ってきた日々を知っているはずです。
あなたの強さや努力を誰よりも知るあなたが、それを否定する必要はないのです。
誰も完璧にできてはいない
周囲の人々は、みんな問題なく生きているのに、自分だけがそこに追いつけていないと感じてはいませんか?
私たちは自分のことは細かい欠点や失敗までよく知っていますが、ほとんどの他人のことは表面上のイメージでしか把握してはいません。
にもかかわらず、そのイメージと自分を同列に比較して、自分はダメなんだと思い込んでしまいます。
他人が上手くやっているように見えるのは、あなたがその人のことをよく知らないからです。
本当は誰もがあなたと同じかそれ以上の欠点や失敗を抱えています。
ただ、あなたが欠点を持っている部分だけに注目してみると自分が一番できないように見えるだけなのです。
自分の欠点だけに注目して、自分はできない人間なんだと思い込む必要はありません。
周囲の人は自分の都合でしゃべっているに過ぎない
あなたは人生の中で、たくさんの注意や批判を受けてきたのではないでしょうか。
真面目なあなたはそれを正面から受け止め、自分を責めたり、劣等感や罪悪感を抱いたりしてきたことだろうと思います。
しかし、この注意や批判というものの中には、それを言う人にとって都合がいいからという理由でされているものがかなり多く含まれています。
「もっと努力しろ」と叱ってくる人たちや、「そんなことで大丈夫なのか」と心配してくる人たちは必ずしもあなたのことを想っているわけではありません。
あなたを想っているようなことを言いながら、自分の利益や安心を求めているということも相当な数あるのです。
しかも厄介なことに、言っている本人はあなたのことを想っているつもりでいるということが多くあります。
こういう人に「それはあなたの都合でしかない」と言ったところで、余計に怒るだけなので、できる限り受け流してください。
例え内容が正しかったとしても、あなたをいたずらに傷つけ前に進むことを阻害するような言葉に聞く価値はありません。
そんな言葉を受け入れて、大切な自分自身を否定しないでください。
自分を嫌っても自分は成長しない
自分のことを嫌いになると、自分を変えていくエネルギーは沸きづらくなります。
嫌われている痛みに耐えることでかなりのエネルギーを消費してしまいますし、嫌いな自分のために頑張ろうという気持ちにはなりにくいからです。
そうやって、成長を目指さなくなった人は、いつしか逆に自分を嫌うことで安心を得るようになっていきます。
ダメな自分を嫌うことで「ダメな自分を嫌っている自分はダメじゃない」と思おうとするのです。
たとえそれを乗り越えて、自分の能力を伸ばしていけたとしても、結局それはあなたの苦しみの根本的な解決にはなりません。
あなたの苦しみは、「自分の存在そのものを愛してもらうこと」によってしか救われないからです。
能力を伸ばし、人の望む姿に合わせた自分を愛してもらってもどこか虚しい気持ちが残り、満たされないままになってしまいます。
苦しみから抜け出すためには、欠点も含めたありのままの自分をまずはあなた自身が肯定し、それを他の人にも愛してもらわなくてはならないのです。
周りの声に逆らって、自分を好きになることは簡単なことではありませんが、あなた自身を救うためにどうか踏み出してほしいと思います。
自分を嫌いになる原因
親から愛情を十分にもらえなかった
幼少期に親に厳しく否定をされたり、興味を持ってもらえなかったりした経験は、その人の人格や根本的な考え方に大きく影響します。
具体的にされたことを忘れてしまったとしても、自分には価値がないという感覚は強く残り、失敗や他人からの否定を自己否定に結び付けてしまいやすくなるのです。
「親からあまりかまってもらえなかった。」「非常に厳しく育てられた」「自分より兄妹のほうが親から愛されていた。」というような経験がある人は、それが心の傷となって今も残っているのかもしれません。
他人からの否定が心に深く刺さっている
他人からの否定の言葉は、自分のことを嫌いになる最も直接的な原因になります。
それらは自分がダメな人間であることの「証拠」として積み重なっていき、やがて自分を否定する「理論」になって深く心に根を張っていくことになります。
一つ一つの言葉には一時的に落ち込ませるぐらいの力しかなくても、積み重なるとどんどん心がむしばまれていき、自分嫌いへと追いやられていきます。
親や恋人といった大切な人からの否定のダメージが大きいのはもちろんですが、あまりかかわりのない人からの否定ですら、積み重なると大きなダメージになるので、侮らずに自分の傷を自覚する必要があります。
過去の失敗を引きずっている
自分嫌いの人は、受験や恋愛、仕事、人間関係などでの失敗を昨日のことのように鮮明に覚えているという人が多いです。
ふとした時にその失敗を思い出して落ち込むだけでなく、同じ失敗をする恐怖で自然にふるまうことができなくなり、さらに失敗をしてしまいます。
そうやって繰り返された失敗が自信と挑戦する勇気を失わせていき、本来の能力を生かせればできたはずのことも、本当に苦手になっていってしまうのです。
これが悪化していくと、「自分は何もできない人間だ」と全ての分野で委縮してしまうようになり、自分のことがどんどん嫌いになっていってしまいます。
完璧主義な自分がいる
「完璧なもの」を基準として考えていると、完璧には足りていないところにしか注目がいかないため、自分の長所をないがしろにして、短所ばかりを見るようになってしまいます。
どれだけ頑張って成果を出しても当たり前のこととしか評価せず、足りないところばかりを責め立てているようでは、自分を好きになれなくて当然です。
しかも完璧主義の人はこの基準を自分だけに当てはめるため、周りの短所は気にせずに、ひたすら自分の短所だけを責め続けます。
その結果、「何もできない自分のことが嫌いだ」という結論になってしまうのです。
自分の現状に満足できない部分がある
勉強・仕事・恋愛などで大きなコンプレックスを抱えている場合は、自分を嫌う原因になることが多いです。
自分の描いた理想と現実のギャップがあまりにも大きいために、もはや頑張る気にもなれず、自分を嫌いになってしまうのです。
これは自分の中に深く根差したものなので、いくら気にする必要がないと言われても、簡単には抜け出すことができません。
少しずつ努力を積み重ねて、自分嫌いを克服することができるまで、ずっと付き合っていかなければならないものです。
そのため、コンプレックスの存在を認めて、拒否するのではなくじっくりと向き合っていく覚悟を決めることが必要になります。
人格形成の最中にいる
人格形成の最中にいる場合は、自分に意識が集中しやすくなるため、自分の嫌いな部分が目に付くことが多くなります。
10歳から18歳ごろにやってくる思春期が代表的な例ですが、それを過ぎていても人格の成熟期や転換期に差しかかった時はこのような状態になりやすいです。
自分とは何者なのかと考え込み、苦しくなってしまうこともあるかと思いますが、それは人格が成熟していくうえで必要な時間です。
間違っていることでも、恥ずかしいことでもありませんので、この時間にしっかりと自分と向き合い人格を確立していってください。
自分を嫌わないための対処法
誰かから愛情をもらう
誰かから愛情をもらうことは、自分嫌いを直す最高の薬になりますが、最初からこれを目指すべきではありません。
友人からであれ恋人からであれ、本当の意味で愛情をもらうということは非常に難易度が高く、いきなりできるものではないからです。
愛情をもらうに足るだけのものを相手に与えられない状態でそれに挑戦をすると、失敗してさらにこじらせてしまうことになりかねません。
また、自分の傷が癒えていないうちに愛情を受け取ってしまうと、その愛情に依存してしまい、結局は相手との関係を悪くしてしまうことにもなります。
まずは自分と向き合って自分嫌いを克服し、魅力的な人間になっていったうえで、最終的に自分を愛してくれる人と偶然出会うことを目指しましょう。
自分の味方でいる覚悟を決める
自分嫌いを克服するということはそう簡単なことではありません。
どれだけ自分を好きになろうとしても、他人からの批判や、自分の短所に直面すればすぐに自分を嫌いそうになってしまいます。
しかし、他人の批判に同調して自分の短所を嫌うばかりでは、その短所を克服することも、受け入れてうまく付き合っていくこともできません。
だからこそ、絶対に自分の味方でいるという強い覚悟を持ってそれらと向き合っていく姿勢が非常に重要になります。
もちろん批判や失敗はとても辛いものですから、その直後には自分の味方でいられない時もあると思います。
しかしそれでももう一度立ち上がり、自分の味方としてそれらと向き合っていくことこそが、自分嫌い克服への道を切り開いていくことになるのです。
自分を嫌いそうになるたびに決めた覚悟を思い出して、絶対に自分の敵に回ることがないようにしましょう。
自分の短所を長所の裏返しとして受け入れてあげる
自分嫌いな人は、とにかく自分の短所を批判し、直さなければと思ってしまいがちです。
しかし、短所の中には自分の根本の性格として備わっていて直すのが難しいものも多く含まれており、全て直すというのは現実的ではありません。
また、「気が回らない人は大らかな人」「要領が悪い人は丁寧な人」といったように短所は長所の裏返しであるため、絶対に直さなければいけないものばかりでもありません。
そのため、自分の短所全てを直そうとするのではなく、長所の裏返しとして受け入れたうえで、生きていく中でどうしても不都合なところだけを調整していくというやり方が望ましいです。
例としては「自分は気が回らないけれど、その分人の気が回っていない部分も大らかに許すことができる。でも、複数人から何度も注意をされたことについては気を回すように気を付けよう。」といった感じです。
自分の短所を責めたてても苦しさでかえって前に進めなくなることのほうが多いです。
あなたが短所を改善したいと思うなら、むしろその短所を肯定することから始めるようにしましょう。
自分を深く理解し、自分に合う生き方を確立する
自分嫌いな人は多くが、周りの状況や他人の意見に合わせて自分の性格を変えていこうとします。
しかし、性格を変えることは非常に難しいですし、状況や他人の意見はあまりにも多様なので合わせていてはキリがありません。
そのため、自分の性格をよく理解し、それに合わせて周囲の状況の方を変えていくということが必要になります。
自分の嫌いなことや、傷つく言葉、苦手な状況などを細かく分析し、できる限りマイナスのものを避けていくようにするのです。
要するに自分のわがままを通していくということになるため、最初は気が引けるかもしれませんし、反発を受けることも多いと思います。
しかし、それが「個性」や「生き方」として確立されるまでやり続けることができれば、周囲ともうまくやりながら楽に生きられるようになり、あなたの生き方はあなたの強みになっていることだと思います。
自分を肯定してくれるコミュニティを探す
他人からの批判に囲まれた状況で自分を貫き続けるということは、非常に難しいです。
気にしないようにしたとしても、気づかないうちに自分に影響を与えていて、いつの間にか自分を追い詰めています。
そのため、自分を肯定してくれるコミュニティを探し出して所属することが大切です。
とはいえいきなりは見つからないことも多いので、まずは自分に否定的なコミュニティから離れることから始めましょう。
自分に否定的な人から離れ、自分らしい時間の使い方をすることで、自分が本当はどんな人間であるかを周りに示すのです。
そうやって表現した自分らしさをいいと思って寄ってくる人たちと仲良くするようにしましょう。
自分の心の内を誰かに打ち明けてみる
自分の個性や生き方に肯定的な人が見つかり、仲良くなることができたなら、その中の誰かに自分の苦しんできたことや本当の気持ちを打ち明けてみましょう。
自分の生きるコミュニティの中に自分の苦しさを理解してくれる人がいるということは、とても心強く、自分を貫く支えになります。
また、自分の気持ちを肯定してもらえることで心の傷が癒えていき、自分の苦しみしか見えなかったところから少しずつ周りのことを見ることができるようになっていきます。
この効果は非常に大きいので、チャンスがあればぜひやってみることをおすすめします。
ただし、逆に否定されたときには、大きな傷になってしまうので打ち明ける相手は慎重に選ぶようにしましょう。
また、あまりに効果が大きいために、その相手に寄りかかり依存してしまうということも起こりやすいので注意しましょう。
自分の好きなことに打ち込む
自分の好きなことに打ち込むと「ストレスの発散になる」「その分野で成功体験を積むことができる」という二つの効果があります。
自分の好きな世界に没頭することは、ネガティブな感情や他人の批判から自分を切り離していくことにつながり、辛いことがあった時の避難場所にもなります。
自分嫌いを克服し自分らしさを貫いていく中では、傷つくことも多くあるため、傷ついたときに自分を癒せるものを作っておくことは非常に重要です。
また、それはあなたの得意分野にもなり得るものでもあるため、人から認めてもらうきっかけにもなりやすいです。
自分が得意なものを知り、自分に合う生き方に気づき、自分を受け入れてくれるコミュニティと出会うことにつながる可能性が大いにあります。
好きなものに打ち込むということは、自分を癒し支えながら、自分を好きになれる根拠を増やしていくということなのです。
変えられるところから少しずつ変えていく
上記のような方法で、ある程度自分のことを肯定できるようになったなら、そこで初めて「自分を変えていく」ということに挑戦していきましょう。
自己否定を原動力に自分を変えていこうとすると目指す自分の像が果てしなく高いものになってしまい、余計に自分はダメだと思ってしまいがちです。
自分を変える努力を安定的にするためには、自己否定ではなく、憧れや野心といった前に向かおうとするエネルギーを原動力にしなくてはなりません。
だからこそある程度は自分を肯定して、「今の自分もいいけれど、より良い自分になるために」というスタンスで自分を変えていくことが重要なのです。
変えるのが難しい部分を変えるにはより多くの前向きなエネルギーが必要になるので、まず最初のうちは簡単に変えられそうなところから挑戦してみるといいと思います。
最後に
あなたの苦しんできた日々は何も無駄にはなりません。
それらは辛いことにも動じない強さや人の痛みを思いやれる優しさに変わり、あなたの魅力の一部になっていきます。
自分のことを肯定できるようになり、苦しみから抜け出した人生の先で、あなたはきっと今の自分に「苦しい中でよく頑張ってくれたね」「幸せになれたよ、ありがとう」と言いたくなることだろうと思います。
苦しい日々をそれでも全力で生き抜いてきたあなたはとても素晴らしい人です。
自分自身のことを、どうか誇りに思ってください。
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